魚の血液型占いは不成立

日本人が好きな占いに血液型占いというものがあります。血液型占いとは、だれもが知っている、あのA型、B型、AB型、O型という4つの血液タイプによって占う方法です。A型は几帳面タイプ、B型はマイペースタイプ、AB型は変人タイプ、そしてO型は大らかタイプというような大雑把な性格分類があります。そして、じつはこの占い、日本人によって提唱されたものなのです。科学的な根拠はないとされながらも、時代の要請などでいま定着しているものです。日本人に受け入れられているのは、4つの血液タイプが日本人の中でほどよく分かれていることがあったためのようです。というのも、ブラジルでは純潔のブラジル人の血液タイプが全員O型であり、インド人の半数はB型といった国による血液タイプの分布の相違があり、日本人がなぜ血液型に興味を抱くのか不思議に見られることが多いからです。それに、自分が何型なのか知らない人が多くいます。ブラジル人にO型しかいないのは、過去病気が蔓延したときにO型が病原菌に対する耐性があり、生き延びることができたためとされています。こうした国の歴史的な事情などもあり、血液タイプによる占いというものに対してもほぼ関心を寄せません。
血液型占いは、あまり歴史もなく根拠についても確固たるものがあるとは言い難いものですが、人気があることから、後天的な根拠といったものが作られていったようです。つまり、A型の人は、几帳面で慎重なタイプでなければならない、O型の人はおおらかでこだわりの少ないタイプでなければならないといった感じで作り上げられていったということです。しかし、今ではブラハラ(ブラッド・ハラスメント)といったことで、この占いをもとにした根拠のないことで相手に不快な思いをさせるようなことがあるので注意しなければならないとされています。
ところで、人間同様にさまざまな動物が血液型によって分類されます。たとえば、ウシやクジラはB型、ブタやネコはほぼA型、サルのうちニホンザルはO型とB型、マウンテンゴリラはA型とO型、このほか、イヌはABO式による血液タイプではないことが知られています。人間に一番近いチンパンジーは、やはり人間と同じようにA型、B型、O型、AB型による分類がなされます。
鮮魚店で働いて、魚をよく捌いている人や、漁師さんなど直接魚を扱うよう仕事をしている人や、釣り人など魚と接する機会の多い人は、当然、魚にも動物と同じように血が体の中を循環しているのを知っています。しかし、よほど興味を持っていない限りはその血液型までは知らないでしょう。じつは、血液についてはほぼA型であることが分かっています。当然、タイプごとの分類はないので、血液のタイプによる占いは成立しません。あの魚とあの魚は相性が悪いというのは、自然の摂理に従うしかありません。
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